明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。元旦、息子と一緒に引いたおみくじが二人とも大吉だったのが何気に嬉しい。良いスタートを切れました。
年末年始はゆっくりと過ごしたいと思いましたが、お客様の火葬や、予想外の救急搬送、昨年末お亡くなりになられた方の死後事務と…なかなかゆっくりする間もなくバタバタ動いていました。
救急のほうは朝方から駆けつけてましたが、とにかく救急車がひっきりなしに到着、電話はジャンジャンなるわで本当にこの年末年始でも医療の現場は休み無し!という感じでした。ちょっと眠いと思う自分が恥ずかしいくらいでした。入院手続きで病棟にあがり、看護師さんに声がけすると「やはり医療の現場も人が足りない。なかなか大変です…」と。
仕事柄介護や障害の施設にお邪魔することが多いですが、どこに言っても同じコメントを聞きます。少子化で尚少ない人材を医療・福祉の充足となりうる分確保するのは相当大変なことだと実感すると共に、本当にこの先の未来大丈夫かなぁと心配になります。
それでも、現地でバトンタッチした施設の若い介護職員さんが「やりがいのあるこの仕事が好きだし、誇りに思います!」と言ってくれたのがすごく嬉しかったです。
場所が変わって、八戸市斎場へ。斎場も12月31日、1月1日は休みのため、この2日は年末年始に亡くなられた方の火葬で予約いっぱいな感じです。この年末に亡くなったお客様がおりまして、家庭裁判所へ連絡もできないし、市役所もやっていないし(死亡届→火葬許可証は守衛室で申請しますが1時間待ち)で、親族もいない中どこまで進めて良いものか…と不安になりながらも対応進めていました。
特に困ったこととして、生活保護を受けていたり、経済的に余裕の無い方が亡くなった場合にセレモニーホールの霊安室にご遺体を安置する費用が確保できないということがしばしばあります。とはいえ病院にはずっと安置できるわけでなく、八戸市の斎場の安置室もいっぱい(2つあるんですが)状態。
今回はなんとか手を尽くして対応できましたが、この問題は私にとっては常につきまとうもの。何か良い方法は…と色々考えています。
前職のお客様にいただいた、手作りのさきおりのバッグを法事などで活用させていただいています。
日本での裂き織りが盛んになったのは江戸時代 贅沢禁止令が発令され新しい布地を使えなくなった人々が古い布を裂いてよこ糸とした、つまりリサイクル精神から始まったとされています。
日本特有の織物ではなく、たとえば穀物やコーヒー豆などを入れる麻袋の擦り切れて使えなくなったもの裂いたり、ポッパナと呼ばれるバイヤス上にカットした布などをよこ糸にして敷物を織ったり、全世界共通の技法です。
きれいだし、深みがあるし、バッグを見た他の人からも「素敵ですね!さきおりですか?」と言われることが多いです。
この仕事をしていると色んな場面に遭遇します。飽きのこない仕事とも言えますが、予測できない事態にどのように臨機応変に対応できるか!みたいなところにスキルの積み重ねの重要さを感じます。
年末新年から色々慌ただしい状態が続いていますが、本当にその人のためにの仕事ができているか…折々に振り返りながら対応したいと考えています。4回目の年男となりますが、気持ちは若く意欲をもって過ごしたいものです。